京都大学

京都大学の特徴は「自由な学風」

最近は京都大学出身のタレントさんが活躍されている姿をメディアでもかなり多く見るようになりましたが、京大出身者は、東大出身者と比較すると、柔軟性のある方が多いと感じます。

これも、京都大学の自由な学風が齎した効果といえるのでしょうか。
基本理念は、多様かつ調和のとれた教育体系、対話を根幹に自学自習を促し、卓越した血の継承、創造的精神の涵養(かんよう)につとめるというものです。

京都大学が他大学と比較して自由という事を強く感じるのは、授業の選択にも現れています。
通常、入学してから1年ごと、必須授業選択授業に分けてその年度に選択する授業を選びます。
学年で履修科目の幅が狭く、選びにくいという事があるのですが、京大は違います。

京大の場合、「卒業するまでにこの単位を取得しなさい」ということは決められていても、自分がどの授業を選択するかは、本人が決めることで全くの自由です。
他の大学では考えられないことですが、通常4年生で選択する専門授業をその前の年度で選択するという事も可能です。

放任だからこそ難しい自主自律

京大は自由です。

単位取得にしてもこうしなければならないという事が少なく、やる気があれば次の段階にどんどん進んでいくことができる大学です。
個人が思うように進んでいくことができるので、やる気がある人はドンドン前に進んでいくことができる校風です。

でもこれを逆に考えると、学校側から管理されないため自分がしっかりしていないと、何もかも置いてきぼりを食らうという事になるのです。
放任主義は学生にとって自由ですが、考えようによってはとても厳しいといえます。

自己自律が出来ていないと、京都大学の自由な特徴をマイナス方向に使う事になってしまう事も多いのです。

京都大学への受験

東の東大、西の京大といわれ、東京大学と並ぶ日本を代表する学校です。
簡単に入れるという大学ではない、という事はみなさんご承知でしょう。

高校2年生から準備すれば間に合うなんてことではもちろん間に合いません。
京大を志望される多くの学生さんは、通常、小学校から受験への取り組みを行ってきています。

京大は東大と同様に合格が難しい大学ですが、京大と東大では受験問題に違いがあります。
京大は深い表現力を問うという問題になるため、表現力、発想力、創造力など柔軟性のある頭脳が必要です。

東大はスピーディに高度な問題を処理するという受験という特徴があるので、京大とは真っ向から違うという事がわかるでしょう。

東大の英語は120分で5問ですが、京大は120分で3問です。
これは旧帝大時代から変わっておらず、時間配分などは取りやすいけれど柔軟性のある頭脳で、
豊かな表現力を用いて解いていくことが必要となるので、ある意味、東大よりもずっと難解と感じてしまう事も多いでしょう。

いずれにしても一筋縄ではいかない、超難関大学、それが京都大学です。